罹患同胞危険率と遺伝率と発症率



  • 疾患の家族集積性の調査により、集団での発症率・¥lambda_s・遺伝率とが得られる。それらの関係には次のようなことが言える。
    • 遺伝率が高いほど¥lambda_sも高い
      • 同胞間では、遺伝因子の同一性が ¥frac{1}{4} なので、単一遺伝氏病の場合には、遺伝率が1となるが、因子数が1よりも大きいと、遺伝率は1より小さくなり、遺伝子数が多くなると遺伝率・¥lambda_sともに小さくなる
      • 単一遺伝子病の場合には、遺伝率1のラインに乗る
    • ¥lambda_sは、一般集団での発症率との比ととっているのに対し、遺伝率は、発症における遺伝因子と環境因子の強さの比であるから、両者には正の相関はあるが、両者は集団の発症率を介した関係を持つ
      • 発症率が高いほど、同じ遺伝率でも¥lambda_sは小さい