[]ランダムっぽく効率を追求する。ケシポンにて

  • ケシポンという事務用品を入手した。小さなアルファベットを規則的に並べて押すスタンプで、印字領域が広いことと、少しずらしてスタンプすることで、さらに印字領域を広くすることから、個人情報などを読み取れなくする用途に使うスタンプである
  • この仕様を決めるときに何を考慮するだろうか?
    • アルファベットの選び方
    • アルファベットの活字のフォント(フォントのサイズよりは、あるフォントサイズのときに、インクが押される面積:太字は多くの面積が黒くなる)
    • 複数のアルファベットの相互配置
    • 個々のアルファベットの置き方(一部のアルファベットは斜めに置かれている)
  • 考慮したうえで、何を持って、「よい仕様」とみなすか、の判断根拠は何にするだろうか?
    • 『個人情報が読み取れなくなる:この定義が必要』ために必要なスタンプ回数の分布(平均、分散、最小回数)
    • スタンプ1回分のインク使用量
    • 印字状況に見るデザイン性
  • 判断根拠のうち、インク使用量、デザイン性は、スタンプ1回作業によって決まる値であり、あまり、いろいろなことを考えるには及ばない
  • 判断根拠のうち、『何回、スタンプするとどれくらいきちんと個人情報が読み取れなくなるか』の部分は、『複数回のスタンプ作業において、スタンプごとの位置のずれが、2次元配置でどのようにずれるか』についての情報が必要で、それに基づいて、算出されるべきである。また、『平均:期待値』がわかることも大事だけれども、『最小回数:使用者が、「見えなくなった」と感じるまでの回数』が知りたい値であることが、さらに問題を複雑にするかも知れない。さらには、『使用者』としては、『最小のスタンプ回数が望ましい:ランニングコストが最小だから』と思うかもしれないが、『製造者、販売元』は、『購入者が「使える」と思う範囲で、無駄にスタンプ回数を多くする』というような、非最適解でない配置をよしとするかも知れない。
  • ちょっと面白い