変異原性とその評価法

  • 変異原性(Wikiこちら)
    • 生物の遺伝情報(DNAあるいは染色体)に変化をひき起こす作用
  • 遺伝毒性と生殖毒性
    • 変異原の作用により、遺伝情報に変化が起きると、そのせいで、個体の表現型が変わったり、生殖能力に影響が出たりする。そのような変化のうち、「不都合な方向への影響」が出るとき、その変化をもたらす性質を、それぞれ、遺伝毒性・生殖毒性と言う。どちらも「形質への影響を有すること」が定義に入っている
  • 変異原性と遺伝毒性・生殖毒性との関係
    • 変異原性は遺伝情報を改変する性質であり、その改変は必ずしも、(十分に大きな)形質影響をもたらすとは限らない
    • 今、仮に、ある変異原の変異原性が、形質影響をもたらしやすい遺伝情報部分と、形質影響をもたらしにくい部分とで異なるとすれば、変異原性の評価と遺伝毒性・生殖毒性の評価とは、単純な関係ではなくなる
    • 他方、遺伝毒性・生殖毒性は形質影響があることを持って、その定義とする
  • 変異原性物質の評価(日本における法令規制)
    • 『日本国においては、医薬品(薬事法)、食品添加物食品衛生法)、農薬(農薬取締法)、新規化学物質(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)および労働環境検査(労働安全衛生法)についてサンプルの変異原性試験が求められている。主要な物質については変異原性試験と併せて遺伝毒性や生殖毒性の評価も行われる。』
  • 変異原性の予測
    • ゴールデンスタンダードは何か?