仮説亜空間の次元

  • 前の記事の課題を一般性を持たせて書いておこう
  • 今、n個の仮説があって、それに対応して、空間\Omegaに定義されたn個の確率密度分布P_i(\mathbf{x} \in \Omega);i=1,2,...,nがある
  • 事前確率として、\pi_i;\sum_{i=1}^n \pi_i=1が想定されているとき、事前確率密度分布は\sum_{i=1}^n u_i P_i(\mathbf{x} \in \Omega)、ただし、\int_{\mathbf{x} \in \Omega} u_i P_i(\mathbf{x} \in \Omega) d\mathbf{x} =\pi_iと表される。
  • ここでデータ・エビデンスがもたらされたとする
  • 各仮説の確率密度が変化するとともに、各仮説全体の事後確率も変化する
    • P(\mathbf{x} \in \Omega) \to P'(\mathbf{x} \in \Omega)
    • \pi_i \to \pi_i'
  • 全体としての事後確率密度分布は
    • \sum_{i=1}^n u'_i P'_i(\mathbf{x} \in \Omega)、ただし、\int_{\mathbf{x} \in \Omega} u_i' P'_i(\mathbf{x} \in \Omega) d\mathbf{x} =\pi_i'である
  • 今、S_i = \{\mathbf{x}|P(\mathbf{x} >0)\}であるようなS_i \subset \Omegaのうち、もっとも小さいものをS_i_{m}とする
  • また、\Omega,S_iに次元という概念があるとして、それをdim(\Omega),dim(S_i)と表すことにする
  • このとき、前の記事の問題はdim(S_i) < dim(\Omega)のときに、工夫がいる、という話である、と書くことができる