関節リウマチ論文

  • こちらの再掲になりますが、SNSは時間軸に埋もれがちで検索もしにくいので・・・
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  • 成果はかいつまむとこんな感じです。
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関節リウマチNature論文
# 規模
総人数 103,638(>10万) (ケース29,880,コントロール73,758)人
民族構成
ヨーロッパ系 (67,860(ケース18,136,コントロール49,724))
極東アジア系 (35,778(ケース11,744,コントロール24,034))
京大(3,324,(ケース1,237,コントロール2,087)
アジアの9.7%(ケース 10.5%,コントロール8.7%)

# ローカス数
101 RA ローカス(覚えやすい、HLA +100)

# 二集団での違いは?
ヨーロッパ系/アジア系どちらかにしかない多型は5箇所だけ
OR分布はほぼ同じ
網羅度をExplained heritabilityで見るとアジア系で頭打ち…アジア系の人数が相対的に少ないので、アジア系では、ヨーロッパ系と同レベルのものはまだあるということか。(アジア系の人数が少なく、マンハッタンプロットでも吹きあがりが弱め)

# 他疾患との関連は?
Pleiotropy
2/3ローカスで他疾患(免疫系)でも関係

# 遺伝子構造との関係は?
コーディング20%アミノ酸置換(あり16%なし4%)
ノンコーディング81%(cis-eQTLあり35%,なし46%)

# その他:どんな遺伝子に感受性遺伝子が落ちたのか?
Primary Immunodeficiency Diseasesの責任遺伝子とのオーバーラップあり
悪性腫瘍を説明する体細胞・癌組織変異についていえば血液系悪性腫瘍のそれとはオーバーラップあるも、その他の悪性腫瘍との関連は示唆されなかった
KOマウスのフェノタイプ:haematopoietic system, immune system,cellular のそれぞれのフェノタイプが出ているKOの遺伝子と重なりあり

エピゲノム的にはT細胞で動いているらしい遺伝子で、Tregと最も関連がありそう