2006-02-07から1日間の記事一覧

3 多アレルの場合

上記記事は、2アレルの場合であった。p,(1-p)というアレル頻度の状態から遺伝的浮動の結果、どちらか片方のアレルに固定される確率過程を扱ったということである。 2アレルでない場合もある。遺伝的浮動は、「存在していたアレルがついに消滅すること」で…

ガウスの超幾何関数

書き直して 超幾何関数の記事 超幾何分布の記事(こちら) 超幾何分布を図示するサイト

2 中立な多型の遺伝的浮動と拡散方程式

拡散方程式は次のようになる。ただし、Nは集団の大きさ 、ただし、xは0より大、1より小 この拡散方程式の厳密解 ただし、は超幾何関数(これについてはこちら) 超幾何関数は、この記事にもあるように、無限個の項の和で定義されるが、実は、のが効いていて、i…

1 拡散方程式で表す遺伝的浮動

遺伝的浮動とは:記事はこちら 拡散方程式 物理現象・熱力学現象を既述するのに、偏微分方程式が用いられる 拡散方程式は、時間に関する偏微分と空間に関する2階偏微分(と1階偏微分との和)が比例するという方程式で、拡散現象や熱の振る舞いを記述できる …