疎グラフと密グラフ



グラフはノードとエッジという2つのパラメータを持つ点が、グラフ構造に関するアルゴリズムの検討に影響する。ノードとエッジの数をそれぞれV,Eとすると、EがVに比べ比較的少ないグラフを疎グラフ(sparse graph)、EがVに比べ比較的多いグラフを密グラフ(dense graph)と呼ぶ。グラフに適用するアルゴリズムのステップ数が、疎グラフとステップ数がEとVの関数で表せたとすると、疎グラフと密グラフでその効率の評価が分かれることがある。グラフの疎密の基準として、E < VlogV を疎グラフ、E > VlogV を密グラフとすれば、たとえば、V^2ステップのアルゴリズム(E+V)logEステップのアルゴリズムがあるとき、疎グラフには (E+V)logV が早いが、密グラフでは V^2 が早い。