P値を昇順ソートしたときのその期待値について
12月5日の記事(こちら)に、N回の独立検定を行ったときに得られる最小P値の期待値がとなることを示した。今日の記事では、同様に行ったときに得られる、第k番目に小さいP値の期待値がとなることを示す。
- 均一な確率密度分布はで与えられる。
- N回の独立サンプリングをしたときに以下の値がk回以上起きる確率は、にて与えられる。これに関する記事は(記事はこちら)
- 今、N試行中、が第k番目であるということは、以下の試行がk回以上であって、以下の試行がk-1回であると言い換えられる。そのような確率は
- と表され、その極限をとればよい
- したがって
- がその確率である。ただし、の場合は異なる式で表されるが、より簡単に以下のことが示されるので、省略する。
- N回独立試行の最小値の期待値は、
- で表される。式変形すると
- の各項がいずれもとなることを以下に示す。
- ベータ関数,は、自然数について、なる性質があるから
- の各項がいずれもとなることを以下に示す。
- メモ代わりのエクセル