分布をすこしずつ変える

今日(2月25日)は国公立大学の入学試験。春のような暖かさの中、緊張した顔つきの受験生が見えます。緊張することはいいことです。みんな、がんばって欲しいです。
わからないことがたくさんあって、それがわかることは素敵ですから、是非、大学へ!
さて。

  • 指数分布っていうのがあります。f(x)=\lambda e^{-\lambda x}という形をしています。
  • 正規分布っていうのもあります。平均が0のそれは、f(x)=\frac{1}{\sqrt{2\pi \sigma^2}} e^{-\frac{x^2}{2\sigma^2}}という形をしています。
  • よく似ています。
    • 指数分布が、『xが一定量増えたら、f(x)が\frac{1}{e}になる』ようになっているのに対して、
    • 正規分布は、『x^2が一定量増えたら、f(x)が\frac{1}{e}になる』ようになっています。
  • また、指数関数部分の前に指数関数では\lambdaが、正規分布では\sqrt{\lambda}が入っています。
  • 両者の共通部分を抜き出して
    • f(x,k)=C  e^{-\lambda x^k}とすれば、両方が同じ形式です。
    • x^kが一定量増えたら、f(x)が\frac{1}{e}になる』ような関数の一般書式です。
  • どちらも確率分布なので定義された範囲での積分が1になるように補正する項を入れれば、確率密度関数になりますが、今はそれを無視することにします。
  • また、\lambdaも適当に伸び縮みさせる係数だとして、思い切って\lambda=1で揃えます。
  • k=2^{-10},2^{-9},....,1,2,...,2^{10}で描いてみます。
  • k=1のときは指数分布、k=2のときは正規分布の形。
  • kが0に近くなるとx=0のときだけf(x)=1で後は、1/e
  • kが大きくなると、0\le x <1でf(x)=1、f(1)=1/eに収束していて、x>1ではf(x)=0。
L<-1
k<-seq(from=-10,to=10,by=1)
k<-2^k
x<-seq(from=0,to=5,by=0.001)
plot(x,L^(1/1)*exp(-L*x^1),type="l",ylim=c(0,1))
for(i in 1:length(k)){
 par(new=T)
 plot(x,L^(1/k[i])*exp(-L*x^k[i]),type="l",ylim=c(0,1))

}
abline(h=1/exp(1),col="red")