正方形

Rでコプロットをする。x軸とy軸の長さをきちんと正確に揃えたいとする。何もしないでいると、描画領域を分割したりすると、勝手に拡縮されて形が歪む。
それを防止するために
par(pin=c(2,2))
のようにする。これは、"p"lot 領域を"in"ch (インチ)で指定する、の意。

ちなみに、Rの描図では、3つの領域があります。

  • バイス領域
  • 図の領域
  • プロットの領域

の3つです。
バイス領域>図の領域>プロットの領域
の大小関係です。
1つのデバイス領域は、複数の図領域を持ち得ます。その指定は、split.screen(c(a,b))のように指定して、こうすると、axb個の図の領域に分けられます。
図の領域の内側にプロットの領域があり、その差(プロットの領域の外側)はラベルを書いたりする領域です。

図の領域のサイズは、インチ単位で、par(fin=c(3,2))のように指定します。
プロットの領域のサイズは、同じく、インチサイズで、par(pin=c(2,1.5))のように指定します。

コプロットで、プロット領域を正方形にするには、par(pin=c(2,2))とすることになります。

添付は、デバイスについて 'pdf("hoge.pdf")'と指定することで、pdfデバイスのデフォルト(A4サイズ)にした上で、それを'split.screen(c(2,3))'と6分割し、そのうちのscreen(1)-screen(4)について、par(pin=c(1.8,1.8))と1.8インチx1.8インチの正方形指定したものです。screen(5) screen(6)については指定していないので、(勝手に)横長の図になっています。
「本当に正方形」なことは、プロット領域のx、y両軸の長さを物差しで測ってやっても分かります。また、中段右側の緑の楕円の内側に引かれた2本の直線が、楕円の長軸と短軸であって、それらは、幾何学的に直交するわけですが、確かに直交していることから分かります。

こちらのサイトも参考に(ただし、一部の領域説明図と領域単語とが分かりにくくなっているところがあるので、注意しましょう)。