2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

論文の図を読む

Estimation of rearrangement phylogeny for cancer genomesのFigure1では、癌細胞ゲノムに起きる、点突然変異とコピーナンバー変化、逆位などの生成と、諸変化が起きた後に観察できる状態の記載法と、観察から諸変化を逆問題的(こちら)に解くためのグラフ理…

1細胞ゲノム解析

総説 「1細胞ゲノム解析」の手法の特徴を決める尺度 細胞をより分ける方法 処理細胞の数 解析対象となる遺伝子の数 検出に用いる技術 対象となる細胞・組織・条件 色々な手法 FISH(mRNA fluorescent in situ hybridization) 処理細胞数:100 遺伝子数:3-4 技…

メモ

Heavily cited review articles in Annals Reviews of Genetics TOWARD MAINTAINING THE GENOME: DNA Damage and Replication Checkpoints DNA MISMATCH REPAIR AND GENETIC INSTABILITY

メモ

こちらでランダムグラフの話をした IBC2012のContributed セッションで、PCRプロセスを確率的分岐木成長でモデル化してPCRの数学的取扱いをしていた(The allele Distribution in Nxt-Generation Sequencing Data Sets is Accurately Described as the Result…

ぱらぱらめくる『選択の科学』

選択の科学作者: シーナ・アイエンガー,櫻井 祐子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/11/12メディア: 単行本購入: 27人 クリック: 666回この商品を含むブログ (99件) を見る 主な内容 1 選択したいという欲求、選択肢が多い方を選ぶ 2 個人の選択、集団…

プレゼンテーションに挑戦

明日から神戸でIBC2012が始まります。(こちら) 仲間内からは、多次元分割表の代数統計的取扱いとDNA鑑定に線形代数とその統計量の近似計算法とがテーマとして発表される予定です 特にチャレンジングなのは弱冠二十歳でのオーラルプレゼンテーション(多次元分…

LD block を縦に描いた図があった。ちょっと面白い(Molecular Psychiatry (2005) 10, 616. doi:10.1038/sj.mp.4001699) (http://www.nature.com/mp/journal/v10/n7/full/4001699a.html より)

座標で表す

ハプロイド・ディプロイド あるマーカーのアレル数がkのとき、アレル頻度に関する情報はk個の値で(も)与えられる。ただし、総和が1という制約があるので、自由度はk-1 この自由度k-1の情報を幾何的にどう配置するか、はいくつかやり方がある 例えば、アレル…

クラウド

Amazon web serviceにbioconductorがクラウドサービスを置いている(こちら)

5 より深い理解のために ぱらぱらめくる『生命と情報通信』

ウンチクと、1−4章でふれられなかった大事な事柄 複雑系ネットワーク スケールフリーとか ランダムグラフとか スモールワールドのこととか Small intelligenceとか

4 生物系におけるシグナル伝達とその計算・通信システムへの潜在的な応用 ぱらぱらめくる『生命と情報通信』

生体内シグナル伝達にはいろいろ 非線形システム 固定点現象 頑健性 誤り訂正

3 人工化学と分子ネットワーク ぱらぱらめくる『生命と情報通信』

精密機械としての生命体とその設計原理に関すること 特徴 分子を基本としてその物理化学的特性を用いる 分子の論理が使われている 生物分子の望ましい特徴(自己集合・自己組織化)が表現できる 基本要素をどうするか デザインの要件・仕様設定 リソース総量…

2 分子通信技術の研究動向〜バイオICT ぱらぱらめくる『生命と情報通信』

分子通信では、電気信号・光信号ではなく、生体分子に情報を担わせて通信する 担わせた分子の受け取り側では生化学反応がおきて、それを復号情報として取り出す 速度や伝達可能な情報には制約がある 生体分子通信によってしか伝達できない(しにくい)情報もあ…

1 生命から情報通信(ICT)を捉えなおす ぱらぱらめくる『生命と情報通信』

至近要因(proximate factor)と究極要因(ultimate factor) 階層に分けて考える 脳による情報処理 脳機能のネットワーク 人工神経回路網(Artificial Neural Network) 教師アリ ローゼンブラット・パーセプトロン、多層パーセプトロン Radial-Basis Function サ…

目次 ぱらぱらめくる『生命と情報通信』

生命と情報通信―情報通信技術に生命機能を吹き込む作者: 澤井秀文出版社/メーカー: オーム社発売日: 2009/11/01メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログを見る 1 生命から情報通信(ICT)を捉えなおす 2 分子通信技術の研究動向〜バイオICT 3 人…

たくさんのデータ

HWE/HWDはメイティングの乱雑さを時間積分した結果 ゲノムワイドに多量の多型があって、HWE/HWDに関する情報を提供している いずれも確率過程なので、多くの多型の情報をかき集めると、確率過程の特性が読めるはず 確率過程では、個々の位置とか状態を問題に…

近親関係をグラフに持たせる

昨日の続き ランダムに進む前に、確たるグラフで家系関係を。 単純に考える 近親婚がないときは完全な二分岐木。個人からさかのぼる形のグラフでの、世代別人数は、1,2,4,8,... 必ず同胞婚をすることになると、個人からさかのぼる形のグラフでの、世代別人数…

近親関係をグラフに持たせる

昨日の続き 昨日は、個体に空間を移動させて、そのうえで、空間的に近い個体間でメイティングを生じさせた。また、世代を隔絶した 今日は、メイティングのルールとして、近親関係と世代とを併せて使うことを考える 近親婚の禁止は世界的に認められるルールで…

ランダムグラフとコアレセントその2

染色体グラフ

こちらで、ランダムグラフを勉強している Y染色体の伝搬をランダムグラフで扱ったり、巨大な連結グラフに確率過程を持ち込むことで、数学的に扱って、グラフの特徴を定性的・定量的に求める考え方が書かれている 染色体の伝搬をY染色体のように単純に考えず…

ランダムグラフとコアレセント

『欧米ポップス、似た曲ばかり スペインで46万曲分析』

こんなニュースがありました。 『欧米ポップス、似た曲ばかり スペインで46万曲分析』(こちら ) 元論文はこちらです。 解析手法はサプルにあるようです(こちら) 手法をよく見ていませんが、とにかく、色々やってみた、という感じなので、使える手法が(たく…

第7章 CHKNSモデル ぱらぱらめくる『ランダム グラフ ダイナミクス』

ノード数1からノードを一つずつ増やしつつ、ある確率で辺を増やしていく 加えたノードは必ずしも連結しない 連結成分の大きさの変化とその融合の具合を追いかける n.step <- 100 m0 <- 1 g0 <- graph.empty(n=m0,directed=FALSE) g.series <- list() g.seri…

第6章 ランダムウォーク ぱらぱらめくる『ランダム グラフ ダイナミクス』

グラフ上のランダムウォーク 所要時間 出会いの時間 ガリガリに痩せた集合と、太った集合

第5章 スモールワールド ぱらぱらめくる『ランダム グラフ ダイナミクス』

Watts-Strogatzモデル 初期状態として、全ノードが同じ次数の対称なグラフを設定し、そこから、辺の片方の端点を指定の確率でつなぎかえるモデル つなぎかえ確率が0ならば格子 つなぎかえ確率が1ならば「ランダム」なグラフだが、このランダムなグラフはErdo…

第4章 べき則 ぱらぱらめくる『ランダム グラフ ダイナミクス』

ベキ則のグラフをランダムに作成するBarabasi-Albertモデル # barabasi-albert library(igraph) # ノードの付け加え回数 n.step <- 1000 # 初期ノード数 m0 <- 5 # ノードを付け加えるときの辺の数 m <- sample(1:m0,1) print(m) # 初期グラフはエッジなし g…

第3章 次数分布を固定したモデル ぱらぱらめくる『ランダム グラフ ダイナミクス』

次数分布 Erdos-Renyi ランダムグラフの次数分布はポアッソン分布 それをRで試してみる library(igraph) Nv <- 10000 E.m <- matrix(0,Nv,Nv) lambda <- runif(1)*3 p <- lambda/Nv E.m[which(upper.tri(E.m))] <- sample(c(0,1),length(which(upper.tri(E.m…

第2章 Erdos-Renyi ランダムグラフ ぱらぱらめくる『ランダム グラフ ダイナミクス』

Erdos-Renyi ランダムグラフを作ってみる ランダムグラフはエッジがあるかないかを確率的に決めることでできる その確率を増やしていくと、急に、大きな連結成分ができる Erdos-Renyiランダムグラフとはどんなものか、を知るにはべたべたとソースを書いてみ…

第1章 ぱらぱらめくる『ランダム グラフ ダイナミクス』

この本は: この本はランダムグラフに関する話題を数学としての確率論からの解説を与え、発見的考察(heuristics)やシミュレーションによる結果に証明を与えたり、それをさらに発展させたりする 関連する数学分野 ランダムウォーク 大偏差原理(Large deviatio…

ぱらぱらめくる『ランダム グラフ ダイナミクス』

ランダム グラフ ダイナミクス―確率論からみた複雑ネットワーク作者: リック・デュレット,竹居正登,井手勇介,今野紀雄出版社/メーカー: 産業図書発売日: 2011/12/08メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (1件) を見…