First-in-Human のリスクアセスメント

  • paper(Addressin the Ethical Challenges of First-in-Human Trials)
  • Evaluationg preclinical data
    • PhaseI に入る前のデータ"preclinical data"は動物実験だし、clinical studyのような厳しい実験デザイン規定もなく、パブリケーションバイアスもあるなど、諸問題がある
  • Assessing risk
    • 何を測るべきか
      • Risk-benefit ratio
      • 過剰なリスクから被験者を守るためのリスク量
    • 「リスク」の定義や、「リスク-ベネフィット比」の適切値は立場(開発者、IRB(Institutional Review Boards)、被験者)によって違う
    • 測ることができるのか、どう測るのか
      • Preclinical な(化学・生化学・動物の、もしくはヒトの培養細胞・組織の)データから、ヒト個体への影響を測りたいが、それには以下の課題が存在する
        • ヒトに対するリスクが存在するのに、それを予見しえない
        • 実際にはヒトにもたらしえないようなベネフィットが、存在するかのように予想させる
        • ヒトには存在しないようなリスクがあるかのように見せる
      • ヒトと実験動物の基本的な違い(生理学的、代謝・毒物学的)がある
        • そのため、動物実験より低用量で開始し、漸増するわけだが、それでも限界がある
      • 結局、「よい方法がない」と書いてある
  • Determining the appropriate subjects for a FIH trial
    • 健康だが経済的に弱い立場の人か、健康と言う点で弱い立場の人が、First-in-Humanのリスクを取ることで、経済上の、もしくは健康上の、もしくはその両方の強者に(その薬物がヒトに対して持つリスクとベネフィットに関する情報をもたらすという意味で)ベネフィットを提供する、という構図であることを理解した上でのボランティア参加が必要