患者中心の帰結研究:PCORI Methodology Standards

  • PCOR: Patient-Centered-Outcomes-Researchというのがある。
    • PCOR-Institute (PCORI)のサイトはこちら
  • そこにある、PCORのための方法論という文書を眺めてみよう
  • 内容立て
    • 1. 答えを得るべき設問(Research questions)の立て方のスタンダード
    • 2. 患者中心ということのスタンダード
    • 3. データがきちんとしていること、解析がしっかりしていることに関するスタンダード
    • 4. データ欠損の予防と取り扱いとに対するスタンダード
    • 5. 治療効果にはばらつきがある、ということに対するスタンダード
    • 6. データ登録に関するスタンダード
    • 7. 研究を促進するための研究データネットワークに関するスタンダード
    • 8. 因果関係を推定する方法に関するスタンダード
    • 9. 研究データを読み取りながら進めるトライアル(Adaptive and Bayesian Trials)のスタンダード
    • 10. 診断用検査の研究のためのスタンダード
    • 11. システマティック・レビューのためのスタンダード
  • 1. 答えを得るべき設問の立て方のスタンダード
    • これはPCORに限らない一般的なこと
  • 2. 患者中心ということのスタンダード
    • 誰のためかと言えば:患者、患者となりそうな人、その非医療側面での関係者、医療提供側の関係者。それを明らかにする。その人たちに意味のある結果を出すことが目的だから
    • 上記の意味での対象者が体系的に参加するようにする
    • 「帰結」の最良の情報源は「患者の報告」
    • 結果を還元する仕組みがあることが、「患者中心」であるためには必然
  • 3. データがきちんとしていること、解析がしっかりしていることに関するスタンダード
    • PCORで強調されているのは:
      • 「報告」は「結果が使えるように」するべき。(Equator 参照)
  • 4. データ欠損の予防と取り扱いとに対するスタンダード
    • PCORで強調されているのは
      • 欠損が「結果の活用のための情報」にどのように影響するかを報告せよ
  • 5. 治療効果にはばらつき(Heterogeneity of Treatment Effects)がある、ということに対するスタンダード
    • 効果・関連のありそうな亜群のつまみ食いにならないように
  • 6. データ登録に関するスタンダード
    • 例数が少ないなら、なおのこと、フォローアップ、ドロップアウトに気を使う
  • 7. 研究を促進するための研究データネットワークに関するスタンダード
    • ネットワーク化がもたらすばらつきに対する留意
  • 8. 因果関係を推定する方法に関するスタンダード
    • 普通のこと
  • 9. 研究データを読み取りながら進めるトライアル(Adaptive and Bayesian Trials)のスタンダード
    • 進めながら変えるにしても、予め、規定した変え方で
    • CONSORTの基準は大概守れるはず(CONSORT2010声明(邦訳):ランダム化並行群間比較試験報告のための最新版ガイドライン
    • 10. 診断用検査の研究のためのスタンダード
    • 普通のこと
    • 11. システマティック・レビューのためのスタンダード
    • 普通のこと