機械に教える医学学習5

  • 前の記事に「知識」のグラフ上での表現形に制約を与えてみた
  • 出来る限り、すべての知識をこれに合わせてみる
  • 「身体は、頭部、頸部、胸部、腹部、骨盤部、四肢に分けられる」
    • 身体と、{頭部、頸部、胸部、腹部、骨盤部、四肢}とに分離できて、身体と各部とは、『帰属・被帰属の関係』である
    • この関係は、「教科書的な知識」である
  • 「身体は、脳、心臓、肺、・・・に分けられる」
    • 身体と、{脳、心臓、肺、・・・}とに分離できて、身体と各臓器とは、『帰属・被帰属の関係』である
    • この関係は、「教科書的な知識」である
  • 「心臓は胸部の臓器である」
    • 心臓と胸部とは、異なる分類ルールに属する用語であるが、相互に『対応関係』がある
  • 「大動脈は胸部の臓器であり、腹部の臓器である」
    • 大動脈と胸部は『対応関係』にあり、大動脈と腹部も『対応関係』にある
  • 「機能系には、循環系、呼吸系、消化系、泌尿生殖系、脳神経系、免疫系、皮膚系、感覚系…がある」
    • 『帰属・被帰属の関係』である
  • 「心臓は循環系の機能を持つ」
    • 心臓と循環系とは、『対応関係』がある
  • 「病的状態には、腫瘍、変性、炎症、機能亢進、機能低下、・・・がある」
    • 『帰属・被帰属の関係』
  • 「心原性 循環機能 低下という診断は、心が持つ循環系という機能が低下していることを意味する」
    • 心原性循環機能低下という診断名と、心臓・循環系・機能低下という3要素の組み合わせとが『対応関係』にあることを意味する
    • これは、「心源性循環機能低下」というノードと、「心臓・循環系・機能低下という3つのノードから成る1階サブグラフ」との間の『対応関係』のことである
    • 心臓と循環系は、「心臓は循環系の機能を持つ」という「知識」に由来する『対応関係』と、「循環系は機能系に『帰属』し」、「機能系は、機能低下と『対応関係』にある」ことから心臓・循環系・機能低下の間にはなにがしかの関係の連絡が存在するが、「心原性循環機能低下」という診断名と「心臓、循環系、機能低下」という3用語との関係は、あくまでも、1ノードと、3ノードからなる1階サブグラフとの間の『対応関係』とみておくことにしたい
  • 「消化管は口、食道、胃、…からなり、その順番で連結している」
    • 消化管と口、食道、…は『帰属・被帰属の関係』である
    • また、消化管は、口、食道、…の順番にノードをつないだサブグラフでもあるから、消化管と口、食道、・・・の関係は、ノードと1階サブグラフとの『対応関係』でもある
  • 「消化管の通過障害の一つとして、消化管内腔の腫瘍・異物があり、また、消化管の隣接臓器の腫瘍からの圧迫などによる内腔閉鎖があり、また、消化管運動の麻痺がある」
    • 「消化管の通過障害」を兆候と考えれば、「消化管の通過障害」という兆候をノードとし、それは、4つのサブグラフと『対応関係』を持っていることを意味している
      • 消化管という解剖学的用語からなるサブグラフと、機能系としての消化系というノードと、機能低下という病的状態を表すノードと、腫瘍というノードのノードが作る、2階サブグラフ
      • 消化管という解剖学的用語からなるサブグラフと、機能系としての消化系というノードと、機能低下という病的状態を表すノードと、異物というノードのノードが作る、2階サブグラフ
      • 消化管に含まれる解剖学的構造と『隣接関係』にある解剖学的構造のノード(のそれぞれ)と、機能系としての消化系というノードと、機能低下という病的状態を表すノードと、腫瘍というノードが作る、2階サブグラフ
      • 消化管という解剖学的用語からなるサブグラフと、機能系としての消化系というノードと、機能低下という病的状態を表すノードと、神経系というノードのとその異常状態を表す麻痺というノードが作る、2階サブグラフ
  • 「ある患者の診療をした。症状として咳があった。病名は、細菌性肺炎だった」
    • 咳という症候のノードと、肺、炎症、細菌という3ノードのサブグラフとの間に『対応関係』があることを認めた
    • この『対応関係』は「エピソード1件」分の重みがある
  • 「咳を症状とする患者を集計したら、細菌性肺炎と肺がんと、・・・と複数の疾患名が挙がり、その頻度の情報があった」
    • 咳と言うノードと、各疾患を構成するサブグラフとの間に『対応関係』を認め、その『対応関係』には、頻度の数だけの重みがある
  • 「ある疾患について集計を取ったら、症状1、症状2、…の発現頻度情報が取れた」
    • 疾患名というノードと症状iとの間に『対応関係』を認め、その『対応関係』には、頻度の数だけの重みがある