Markov blanket



サイクルを持たない有向グラフを考える。向きを持つ辺の出る側の点を親、入る側の点を子と呼ぶことにする。このようなグラフにはモラルグラフなるものが定められる。

モラルグラフでは、同一の点の親同士の間に辺を与え、すべての辺の向きを取り除いたものである。図はこちら

家系図を考える。家系図は親子関係を図で示したものである。点は個人、個人間の関係は線で表される。2種類の個人間関係が描かれている。1つは親子関係。ただし、同一の両親ペアからの親子関係は、『束ねて』表す。もう1つの関係は、親のメイティング関係。親子関係は、有向。メイティング関係は無向。束ねられた親子関係をばらばらにしてやると、モラルグラフである。

一方、Markov blanketなるものを考えよう。グラフ中の点には、Markov blanketなる点の集合が定められる。この点の集合は、点自身、点の親、点の子、点の子の親からなる。図とWikipediaの記事はこちら。モラルグラフでは、個々の点はそのMarkov blanketの点との間に辺がある。