駆け足で読む Handbook of Granular Computing
Handbook of Granular Computing
- 作者: Witold Pedrycz,Andrzej Skowron,Vladik Kreinovich
- 出版社/メーカー: Wiley-Interscience
- 発売日: 2008/08/25
- メディア: ハードカバー
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- 手にとってぱらぱらめくる機会があった。中に出てくる図が、日ごろの手すさびと似ているので購入。
- Granular Computingの概説はWikiPedia(こちら)で。
- データの細かい違いを「丸め」てやることで見えてくる背景がある。その「丸め方」「丸めに関する根拠」「丸めの解釈」など、「丸めること=granulation」全般(のうちの計算機学的側面を持つ範囲)。
- 「気持ち」はわかる分野だが、いきなり「駆け足で読む」には厚い(1000ページ超)ので、まずは、目次を「駆け足で読む」ことにする
- 日本語を使っているが、用語の適切な日本語訳であることを一切保証しない。
- 全3部構成
- 第1部
- 基礎事項。Interval analysis(連続量データを区間に「丸める」、Fuzzy sets (ファジー集合。要素の帰属が確定していないような集合。曖昧なくくり)、Rough sets (クリスプ集合(ファジーでない(通常の)集合)の近似集合。おおまかなくくり)に基づくGranular Computing の方法論
- 第2部
- 組み合わせた手法。Granular Computing のモデル
- 第3部
- 応用手法。実例検討
- 第1部
- 第1部 基礎事項
- Granular Computingの重要な一翼を担う、Interval Computation
- Granular Computing のモデルとしてのStochastic arithmetic 確率的演算
- Interval analysisの基礎と、Fuzzy 集合理論とのつながり
- 非線形方程式解法のためのInterval Method
- Granular Computing の User-Centric Processing Framework(『より人の柔軟な思考方法に近い推論』とかそういうことらしい) としてのファジー集合論
- ファジー集合とは、要素の帰属に曖昧さを残すことを許した上での集合理論であるが、この「要素の帰属」がmembership(次章で出てくる)にたぶん対応する
- Membership(帰属)を定める関数を用いた、Measurement(測定)とElicitation(導出)???
- データから始めてInformation Granule を推定するためのFuzzy Clustering
- 要素をファジーGranuleに帰属させること(Encoding)、その逆に、ファジーセットを個々の要素に戻すこと(Decoding)
- Information Granulesの体系??
- Granular ComputingのLogical Connectives (論理演算)
- ファジーな関係式のための情報Granuleの計算方法
- ファジーな数とファジーな計算
- Rough setを用いた知識発見(Rough-Granular Computing)
- 曖昧なままで最終決断にいたることのできる人の「知」の代用としてのGranular Computing(? Wisdom Granular Computing)
- 順序つきデータに関する推論のためのGranular Computing:Dominance-based rough set approach
- Multi-Criteria Decision Analysis (MCDA)の一部に関すること?
- 知識のGranulation とおおまかなMereologyに基づくGranular Computingを統合したアプローチ
- A Unified Framework of Granular Computing(Granular Computingの概観)
- Quatient Space(商空間、等化空間)をGranular Computing
- Rough setsとGranular Computing
- Rough Information Granuleの構築
- Rough setsによる時空間推論とGranular Computing
- 第2部 組み合わせた手法
- 値の区間丸めをしてFuzzy setする
- Interval analysis とファジー集合手法の組み合わせ:Measurement therory...
- Fuzzy Rough Sets
- Type 2 ファジー集合を単語のGranular modelに
- Interval-type 2 ファジー論理で作る知能システム
- Shadowed set(ファジーな部分を「影」扱いする???)の理論的側面
- 空間推論のための、空間中の関係をファジーに捉える
- Granular Computing におけるRough-Neural 方法
- Ethology(動物行動学)におけるく学習強化で認める、近似(Approximation)と認知・知覚(Perception)
- ファジー線形プログラミング
- 言語学習過程のためのファジー回帰
- ファジーな連想記憶とその数理形態学(Mathematical Morphology)との関係
- ファジー認知地図
- 第3部 応用事例
- 行動パターンのidentification と PlannningのためのRough set とGranular Computing
- 階層型学習のためのRough set と Granular Computing
- はずれ値、例外検出のためのRough set と Granular Computing
- (インターネットなどにおける)情報検索
- 医療情報学におけるGranular Computing
- 固有ファジー集合と画像検索
- 不明データの推定とRough set, Granular Computing
- 機械学習・データマイニングにおけるGranular Computing
- Group Decision Making, Consensus Reaching, Voting, Voting Paradoxとファジーpreference, ファジー多数決
- Fuzzy logic controller
- 時系列予報のためのGranular Computing
- おおまかなクラスタリング
- 文書のおおまかなクラスタリングとインターネット
- Rough and Granular Case-Based Reasoning
- Analogy(類似)に基づく分類のためのGranulation
- Rough setの枠組みにおける、Approximation Spaces in Conflict Analysis
- 金融・経済領域のInterval丸め。言語と数字の間の架け橋
- バイオインフォマティクスのためのGranular Computing