正単体座標系
- 『正単体座標系』は、和が一定であるという制約を持つ個の変数のセットに対して、次元空間座標を対応付ける系である
- 以下、説明
- 正単体
- 正単体とは、2次元空間における正三角形を任意の次元に拡張したものである
- の場合は線分
- の場合は正三角形
- の場合は正四面体
- 次元空間にある正単体は、個の頂点を持つ
- 正単体の重心
- 個の頂点の位置ベクトルをとすれば、その重心は
- 重心を原点としたときの正単体の頂点の位置ベクトルは、長さが等しく、2つの頂点ベクトルが作る角の余弦は。その和
- 正単体とは、2次元空間における正三角形を任意の次元に拡張したものである
- 正単体座標系
- 原点を重心とする次元単位球に内接する正単体の頂点ベクトルの集合を正単体座標の基底と呼ぶことにし、と表すこととする
- [tex:
=-\frac{1}{N},\text{when} i \not = j]
- [tex:
- 正単体座標系は次元空間を張っている
- 次元空間上の点は、個の値のセットに一意に対応する
- このようなによる位置表現を正単体座標系と呼ぶことにする
- 原点を重心とする次元単位球に内接する正単体の頂点ベクトルの集合を正単体座標の基底と呼ぶことにし、と表すこととする
- 正単体座標系の利用
- 今、正単体座標系の原点に、なる個の値のセットを対応づけることとする
- このとき、を満足する値の組をなる次元空間の点に1対1対応で対応づけることができる
- なお、はならばであり、逆も真
- また、である
- この正単体座標系は、の部分空間のへの1対1対応づけであるとも言い換えられる
- 正単体座標系のノルム
- 上記の正単体座標系の規定は次元単位球に内接する正単体を用いて定めた
- もうひとつの決め方は次元の正単体を中心に決める決め方である
- 次元において、変量の和がゼロになるような値の組はのように、1つの軸で1、残りの個の軸でのような個の点を通るから、この個の点が、次元の単位球に内接する正単体の頂点に対応付けられるように、個のベクトルを決めることもよい決め方である
- を用いてという対応付けがそれにあたる