ぱらぱらめくる『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』
- 作者: ガイドイッチャー,Guy Deutscher,椋田直子
- 出版社/メーカー: インターシフト
- 発売日: 2012/11/20
- メディア: 単行本
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- 生物学的色覚と色を区別すること。区別は文化として伝達・複雑化する。色覚に限らず(色覚は波長という一次元であるという特徴はあるが)、味覚やそれ以外の感覚も同様と考えられるだろう
- 色は「対比」させなければ、気が付かないというのは、「色変化のある映像を見せて、その色変化に気付かない→気づくとアハ体験」というクイズとも関係する。草原が夏から秋に変わっていくと、緑色から金色に変わるけれど、そこに「夏草の緑色」と「秋の草原の金色」という対比を持ち込まなければ、その色変化にも気づかず、「緑色」と「金色」という色ラベルを発明することもない…
- 複数の言語の関係は相対的関係であって、尺度も複数、順序・半順序で単純にとらえられるものではない
- 言語の複雑さ(尺度が出来上がっていないが)と社会の複雑さは負の相関。そこでいうところの社会の複雑さはコミュニティの遺伝的な複雑さのことかもしれない
- 言語が持つ2つの顔
- 「公的」:共同体のコミュニケーションを成立させるために合意した慣習の体系
- 「私的」:個人がとりこんだ知識の体系