複数の分割表検定を併せる



  • 同一の仮説について複数のデータが得られたときに、それを総合して検定をしたいことがある。メタアナリシスは、複数の同様な発表データを総合する手法で、発表データの同定の適切性など、結果の信頼性を確保するには、それ特有の問題があるが、今、その点は問題ないとして、複数のデータが得られたとする。また、同一スタディにおいても、複数のデータセットにおける検定を行ってそれを統合したいことがある。その典型は、標本を層別化して複数のデータセットとしてそれぞれについて検定する場合などがある。ここでは、これら、複数の検定が、同一形式の分割表として得られる場合を考える
  • 複数の2x2分割表データからMantel-Haenszel カイ自乗値、そのP値、OR比とその95%信頼区間を算出するエクセルはこちら
  • Mantel-Haenszelメタアナリシスの適用例はこちら
  • このエクセルファイルの元にしたMantel-Haenszelの参考サイトはこちら
  • K個のテーブル(k=1,2,...,K)があるとする。その2x2分割表のセルの値をn_{11,k},n_{12,k},n_{21,k},n_{22,k}と表し、その周辺度数をn_{1.,k},n_{2.,k},n_{.1,k},n_{.2},n_{..,k}と表すこととする。同様に、K個のテーブルについての和はn_{ij,.}と表すこととする
  • ※ Bの(N-1)はカイ自乗検定のイェーツ補正の項に相当する。
  • ¥chi^2_{M-H}=¥frac{A}{B}
    • A=¥sum_{i=1}^{K}¥frac{n_{11,k}¥times n_{22,k}-n_{12,k}¥times n_{21,k}}{n_{..,k}}
    • B=¥sum_{i=1}^{K}¥frac{n_{1.,k}¥times n_{2.,k} ¥times n_{.1,k} ¥times n_{.2,k}}{n_{..,k}^2¥times (n_{..,k}-1)}
  • OR_{M-H}=¥frac{C}{D}
    • C=¥sum_{i=1}^{K}¥frac{n_{11,k}¥times n_{22,k}}{n_{..,k}}
    • D=¥sum_{i=1}^{K}¥frac{n_{12,k}¥times n_{21,k}}{n_{..,k}}
    • 計測値ベースでのOR_{M-H}の信頼区間は、正規分布の95%値である、1.96を用いて、OR_{M-H}¥;¥;^{1 ¥pm 1.96 ¥times ¥sqrt{¥chi^2_{M-H}}