分割表データの帰無状態からの距離
- NxMテーブルがあり、そのセルの値を
、その周辺度数を
と表し、独立仮説における期待値を
とすれば
と書き表すことにすれば、
- この式は、テーブルの各セルのとりうる範囲が、テーブルの周辺度数によって変化することを、
によって調整した上での、各セルの成分を要素とするベクトルのノルムに、テーブル全体のサイズである、
をかけたものとなっている
- この式は、テーブルの各セルのとりうる範囲が、テーブルの周辺度数によって変化することを、
- ただし、
はすべての
について
、すべての
について
を満足し、
を満足する
- 逆に言うと:観測テーブルを周辺度数で補正(期待値で補正)した、
なるベクトルを観測データの補正ベクトルと呼ぶことにすると、観測データの補正ベクトルは、そのノルムが等しいとき、カイ自乗検定量は互いに等しい、といえる。