複眼でデータ空間を眺める?
- トンボやハエの眼は複眼
- ヒトの目の構造とずいぶん違う
- 光刺激の受容装置としての大きな違いは次のように言われる
- 複眼:広い視野・動体感知力の高さ・明暗対応の良さ
- ヒトタイプの眼:高解像度
- そんな複眼だが、その特性を活かしてロボットなどに搭載されることもあり、工学の対象としての資料もある
- 工学的複眼では、装置の構造を生物の複眼に似せることで、広い視野を中心に、複眼の長所を取り入れ、構成要素である個々の光感知装置にサブ情報処理アレイを組み込みその構成を工夫することでヒトタイプの眼の高解像度に近づける工夫がなされている
- そのような資料から、「データを眺める」ための「装置」としての複眼を考えたときに、どんなことが気になるかを書いてみる
- 資料としては
- 複眼の構造と複眼型視覚装置の図
- 複眼型装置に関する2連続論文のパート1、パート2
- 複眼の見え方の動画(動画の解説記事はこちら)
- さて。どんなことが気になるか
- n次元空間をすべて眺め渡すために、n次元小球型の観察装置を作ればよい
- 複眼構造を使うと、3次元空間のすべてからデータが集められる。そのためには、球形で、球面に光刺激を取り込む面を配し、部分球面を底面とし中心を先端とする円錐様のデバイスの中で、そのデバイスに届いた光を処理し、その後、デバイス横断的なシグナル処理をする、という構成の眼を持つ必要がある。ということは、n次元空間のすべてからデータを集めるためには、n次元球の形をしていて、その球面の部分を光取り込み口としたn次元円錐の集合体と集合体間の情報のやりとりを実装すればよいということだろう
- データ処理を個別デバイス内のそれと、デバイス横断的なそれとに分けることで、特徴の発揮をさせることができる
- 工学処理できるレベルになってくれれば、ベイズ推定には乗せられるだろうからBUGSにも素直に乗ってくれるかもしれない。デカルト座標系から高次元角座標系への翻訳が必要かもしれないが
- n次元空間をすべて眺め渡すために、n次元小球型の観察装置を作ればよい