2x3分割表のKruskal-Wallis,Jonckheere-Terpstraの挙動
ここ数日の記事にて、形質に3タイプ以上の順位カテゴリや、量的形質を持ってきたときにKruskal-Wallis(3ジェノタイプに順序を考慮せず)と、Jonckheere-Terpstra(3ジェノタイプに順序を考慮する)とを適用することを書いてきた。
今、ケースコントロール2x3分割表について、ケースコントロール形質を0,1の量的形質とみなして、検定するとして、2x3カイ自乗検定や、トレンド検定の結果とKruskal-Wallis,Jonckheere-Terpstraとの間にどのような関係があるかを記載する。
まず、HWEにある集団があって、1000SNPのアレル頻度をランダムに与え、ケース・コントロールにおいて、帰無仮説が成り立っているとして、ランダムなサンプリングをシミュレートしてジェノタイプデータを作成する。一部のデータでは、3ジェノタイプのうち1もしくは2のジェノタイプの観測がなされなかったので以降の比較から外した。
- 2x3分割表カイ自乗検定とkruskal-wallisの結果は、非常によく相関した。
- アレルについて2x2分割表を作成してカイ自乗検定したものと、トレンド検定をしたものも、強い相関を示した。
- トレンド検定とJonckheere-Terpstra検定とは、強めの相関を示した。
- 昨日までの記事(式、エクセル、Javaソース)でのJonckheere-Terpstraのpは片側に相当することから、それぞれ2倍した値をp値とすることが適当であることも、この比較から明らかになった。
これらの図作成に用いたエクセルはこちら