駆け足で読む「『ラプラス 確率論』の解説 『確率論の発展』」 伊藤清著
ラプラス 確率論 -確率の解析的理論- (現代数学の系譜12)
- 作者: P.S.LAPLACE,吉田洋一,正田建次郎,伊藤清,樋口順四郎
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 1986/12/01
- メディア: ハードカバー
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- ラプラスの『確率論』は名著にして古典(読んでない)が
その解説文を駆け足で読んでみる
- 1 緒言
- 2 確率論の誕生
- 3 大数の法則
- 4 微分積分法の確率論への導入
- 5 Laplaceの確率の解析的理論
- 6 Gaussの誤差論とPoisson の少数の法則
- 7 19世紀後半の確率論
- 科学が大量現象の研究をするようになり、そのための統計的手法の必要性が高まった時期
- チェビシェフの不等式、ギッブス分布などが20世紀確率論の発展の土台として整ったのが19世紀
- 8 20世紀の確率論(i) 概観
- 9 20世紀の確率論(ii) 測度論的確率論
- コルモゴロフの測度論的確率論は以下を扱う
- 有限高次元空間の測度
- 無限個の確率変数の作る空間の測度
- 函数空間の測度
- シグマ加法族、確率測度、確率空間、事象、確率変数、平均値、分散、分散の加法定理などが数学になる
- コルモゴロフの測度論的確率論は以下を扱う
- 10 20世紀の確率論(iii) Levyの特性関数
- 特性関数が定義されたことは、それだけで重要。それは、確率分布とは何ぞ、というところの重要なポイントをなしているから
- 11 20世紀の確率論(iv) 大数の強法則の一般化と精密化
- 中心極限定理が登場、これもそれだけで重要
- 12 20世紀の確率論(v) 確率過程一般論
- 13 20世紀の確率論(vi) 確率過程特論
- 14 20世紀の確率論(vii) 確率解析
- 20世紀に関する記述は、21世紀がもう少し進んで、整理されるべきなのかもしれない。近くのものは大きく見える、とそんな印象がある(全体像を理解しているわけではまったくないのだけれど)