2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

統計学でよく使う数学項目のおさらいを兼ねて、『てふ』表記の羅列的覚書のために

教科書は『統計学のための数学入門30講』シリーズ 科学のことばとしての数学 永田 靖 著 朝倉書店 おすすめ度★★★★★ 統計学のための数学入門30講 (科学のことばとしての数学)作者: 永田靖出版社/メーカー: 朝倉書店発売日: 2005/04/01メディア: 単行本購入: 2…

時間計算量と領域計算量

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時間計算量クラス

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計算可能性

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計算モデル

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アルゴリズム

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グラフの問題は難問が多い

グラフの問題には、アルゴリズム上の難問が多く知られている。アルゴリズム上の難問は計算量などによって定義・分類されるが、そのための基礎知識のために『アルゴリズムと計算量』(臨時別冊 数理科学 SGCライブラリ43)谷 聖一 サイエンス社おすすめ度★★★☆☆…

確率的アルゴリズムと近似アルゴリズム

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Rのプログラムを並列処理

以前、PCクラスタに手を染めるための記事を書いた。RのWikiにRでの並列処理のページも出てきた。ひとまずの目標は、小規模クラスタを組んで、Rの単体マシンのプログラムを並列処理させてみることとする。まずは、ハードの勉強かと。 この関係はryamada…

分割行列の加減・積(駆け足で読む統計学のための数学入門30講 24)

第24講 分割行列による計算 pxn行列は、縦横に区切りを入れて、p1xn1,p1xn2,p2xn1,p2xn2行列に切り分けられる(ただし、p=p1+p2,n=n1+n2)。切り分けた行列を分割行列と呼び、加減および積が行える 多変量で作る確率密度関数の計算においては、変数のうち、あ…

固有値と固有ベクトル、対称行列での利用(駆け足で読む統計学のための数学入門30講 22 23)

第22講 固有値と固有ベクトル 第23講 対象行列の固有値と固有ベクトル 固有値・固有ベクトル p次の西方行列についてを満足するスカラー量はの固有値と呼ばれ、最大p個存在する。または固有ベクトルと呼ばれる。がの解を持つためには、でなくてはならず、これ…

行列のランク(駆け足で読む統計学のための数学入門30講 19)

第19講 行列のランク p次元ベクトル空間上のn個のp次元ベクトルがあるとする。このn個のベクトルの1次独立な最大数が、q[であるとすると、tex:q\le q]であり、であり、n個のベクトルは次元qのベクトル空間を張っている。このとき、pxn行列のランクと言う は…

部分ベクトル空間(駆け足で読む統計学のための数学入門30講 18)

第18講 部分ベクトル空間 p次元ベクトルはp個の互いに1次独立なp次元ベクトルの1次結合で表せる(このベクトルのセットを基底と呼ぶ) 基底の構成ベクトルは互いに直交する 基底の構成ベクトルは長さが1であると便利であるが、その方法としてグラム・シュミ…

行列の基本変形(駆け足で読む統計学のための数学入門30講 17)

第17講 行列の基本変形 基本行列 (i番目の対角成分のみcで、残りは単位行列と同じ) (単位行列の第i列と第j列を入れ替えたもの) (単位行列で(i,j)成分だけをcに置き換えたもの) 基本行列のはたらき を右からかけると第i列がc倍される を左からかけると第i行が…

いろいろな行列(名前のついた行列)(駆け足で読む統計学のための数学入門30講 16)

第16講 いろいろな行列 単位行列 逆行列 について 直交行列 のときは直交であるという ベクトルに直交行列をかけても長さは不変 対称行列 のときは対称であるという 対角行列 対角成分以外が0である正方行列 対称行列の特殊な場合 三角行列 対角成分の左下の…

ベクトルと行列の加減・積(駆け足で読む統計学のための数学入門30講 14 15)

第14講 ベクトルと行列の加減 第15講 ベクトルと行列の積 データはサンプルと変数の行列で表される ベクトルや行列を使ってプログラミングができるとき(SやR)、大いに力を発揮する。そうでないと、要素単位での処理をすることになり、うまみが小さい ベクト…

第2部 線形代数

なお、この記事は、『統計学のための数学入門30講』シリーズ 科学のことばとしての数学 永田 靖 著 朝倉書店を教科書とし、遺伝統計学を学ぶための基礎を確認するためのものです。全体の目次はこちら

射影と射影行列(駆け足で読む統計学のための数学入門30講 21)

第21講 射影と射影行列 k個のp次元ベクトルが張る部分ベクトル空間があり、その直交補空間がある。今、p次元ベクトル空間上の任意のベクトルは上のベクトルに分解できてと表せる。をへのをへの射影と呼ぶ。またなるをへの射影行列と呼ぶ 射影行列には次の性…

行列式(駆け足で読む統計学のための数学入門30講 20)

第20講 行列式 正方行列に定義されたスカラー量の1つ。やと表す WikiPediaにあるサラスの方法が実計算レベルで一番早いか・・・ p次正方行列の行列式の特徴 対角行列の行列式は対角成分の積 三角行列の行列式は対角成分の積 が正則ならば が正則ならば 直交行…

ネットワーク流

ネットワーク流のグラフでのモデル化には、いくつかの要素を付加する必要がある。ソース(湧出点)とシンク(吸収点)と呼ばれる特殊な2点である(ソースとシンクがそれぞれ1つずつの場合もあれば、これらが複数の場合もある)。また、グラフは重み付き有向グラ…

強連結成分

連結な有向グラフで、有向閉路が存在するとき、ノード同士の関係には、相互に到達可能な関係と、片方のノードから到達可能ながらその逆は到達不能であるような関係の2種類が存在する。相互に到達可能なノードの組を強連結成分とすると、連結な有向グラフは…

連結

連結 グラフを連結成分に分けるには、グラフ探索法により、連結・非連結の判定が必要で、網羅探索をする必要がある。工夫の余地は、連結情報の表現方法であろう。例としては以下のようなものが考えられる 単純に連結成分ごとに保管する方法 ノードに値を与え…

『Algorithms in C アルゴリズム 第3巻 グラフ・数理・トピックス』近代科学社 R.セジウィック 著 野下浩平・星守・佐藤創・田口東 共訳 おすすめ度★★★★☆、ただし、新版が出ている模様。 3分冊の1冊 アルゴリズムC〈第3巻〉グラフ・数理・トピックス 作者…

無閉路有向グラフ(Directed acyclic graph)

グラフ中の有向閉路とは、エッジの向きに進んだときに、ぐるぐると回れてしまうような閉路を言う。今、有向グラフのうち、有向閉路を持たないグラフを無閉路有向グラフと呼ぶ。無閉路有向グラフにおいては、エッジの向きを無視すれば閉路は存在するものの、…

深さ優先探索と幅優先探索、再帰表現・非再帰表現との親和性

深さ優先探索は再帰表現がしやすく、幅優先探索は非再帰表現がしやすいと言う。その理由は次のようになる。 深さ優先探索では、探索過程において、多段階の保留状態を生み、その多段階の保留状態は、『当該段階』『当該段階より1つ上の段階』『当該段階より…

最短径路全網羅、または、最短径路探索のウォーシャルの方法的拡張(フロイドの方法)

前項の推移閉包は、グラフにおける到達可能性(到達可能か否か)の情報を全ノードペアについて求める方法である『ウォーシャルの方法』についてであった。これは、到達可能性を全ノードペアについて行うことに他ならないが、同様に、任意の2ノード間の最短径…

推移閉包(transitive closure)、または、到達可能性全網羅

(有向)グラフにおいて、あるノードからあるノードへ到達可能であるときに、その2ノード間にエッジを加えて作成したグラフを、そのグラフの推移閉包と言う。一度この推移閉包を作成すれば、(有向)グラフにおける径路の有無の情報はすぐに得られる。密なグラ…

グラフアルゴリズムと幾何学的アルゴリズム

グラフアルゴリズムではノードとノードと隣接関係が対象となっているのに対し、幾何学的アルゴリズムでは、物理的な位置とその距離が対象となっている。物理的な位置の情報を利用すると、探索対象を大幅に減らしうる。ARGにおいては(おそらく)、ランダム…

最小木(minimum spanning tree,最小極大木とも)

重みつきグラフにおいて、すべてのノードを結ぶエッジの集合で、辺の重みの総和が最小のもの 疎グラフの場合 大きくわけてアプローチは2つ 1つのノードからスタートし、そのノードを含む木を成長させ、すべてのノードが結ばれるまで続ける(順位優先探索、…

幅優先探索

深さ優先探索と同様に、ノードは『訪問済み』『訪問中』『未訪問』の3群に振り分けられる。『訪問中』のノードの中から1つを取り出して、『訪問済み』とする手続きを繰り返す点も深さ優先探索と同じである。違いは次の通り。深さ優先探索では、もっとも新…