2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

深さ優先探索

グラフ上のあるノードからスタートし、隣接するノードを『訪問』する。『訪問中』のノードからさらに訪問可能なノードを『訪問』し、『訪問先』がなくなるまで続け、なくなったら、『訪問先』探索をまだ済ませていない『訪問中』のノードについて同様の処理…

隣接リスト表現,グラフの

V個のノードについて、それが隣接するノードをリストに列挙する方法。無向グラフの場合には、隣接ノードの種類は1つであり、1エッジの読み込みにつき、2つの端ノードの両方について、隣接ノードを追加し、有向グラフの場合には、隣接ノードの種類は2種類…

隣接行列表現,グラフの

V個のノードを持つグラフにおいて、V行V列の行列によってエッジのありなしを表現する方法。エッジに重み(距離など)がない場合にはブール値。無向グラフの場合は、有向グラフの場合は、。対角成分は、trueで統一するかfalseで統一するか、用途により使い分け…

疎グラフと密グラフ

グラフはノードとエッジという2つのパラメータを持つ点が、グラフ構造に関するアルゴリズムの検討に影響する。ノードとエッジの数をそれぞれV,Eとすると、EがVに比べ比較的少ないグラフを疎グラフ(sparse graph)、EがVに比べ比較的多いグラフを密グラフ(den…

形質の表現

量的形質(Quantitative) 2分形質(Dichotomous)・悉無的形質(All-or-none)・離散的形質(Categorical)

分離比(Segregation ratio)解析

分離比(Segregation ratio) 遺伝性形質が観測される家系における患児の比率のこと。常染色体劣性遺伝形質の場合には となる 遺伝様式不明な形質において分離比を解析するということ その意味 非メンデル遺伝形質における、多遺伝子性・少数遺伝子性の弁別、…

罹患同胞危険率と遺伝率と発症率

疾患の家族集積性の調査により、集団での発症率・・遺伝率とが得られる。それらの関係には次のようなことが言える。 遺伝率が高いほども高い 同胞間では、遺伝因子の同一性が なので、単一遺伝氏病の場合には、遺伝率が1となるが、因子数が1よりも大きいと…

多因子閾値

多因子遺伝形質は、量的連続分布を示す 多くの形質は、不連続形質(ケースかコントロールか)である 遺伝因子レベルでは多因子であるものが、形質レベルでは不連続形質であるときに、遺伝因子が作る連続分布に閾値があって、その上下で形質が決定されるとする…

遺伝率(heritability)

多因子遺伝形質の遺伝要因の度合いの指標 集団中の形質の分布は、遺伝要因と環境要因との影響の合算である したがって、形質の分布は、遺伝要因がもたらす形質の分布と環境要因がもたらす形質の分布とに分けられる 今、多因子遺伝形質が上記のような正規分布…

多因子遺伝形質(Polygenic)

複数のローカスが関与する 複数のローカスのアレルがランダムメイティングしているとき、かつ、ローカスが相互に独立なとき 複数ローカス複合ジェノタイプは『極端(多重ホモ)』が少ない、正規分布化を示す ジェノタイプとフェノタイプは『平均へ回帰する』 …

λ(ラムダ)

疾患の家族内集積の度合いの指標 疾患が遺伝性を有することの必要条件は、その疾患が家族内集積性を有することである 家族集積性があっても環境要因による場合もあるので、必要十分条件ではない 患者を有する家系における罹患危険率と、一般集団の罹患危険率…

追記

拡張 1.ARGの分割処理 WF_ARGのグラフ描図において、ノードは個々の染色体もしくは、集団中のハプロタイプを示している。この表現は、前者がIBD(Identitiy by Decent)、後者がIBS(Identity by Status)的な表現とも言える。そのねじれ具合を観測DNA線分全体…

WF_ARGアプリケーション解説

アプリケーション公開先はこちら 目次 概要 入手手順 実行手順 出力概要 追記(11/16/2005)

FIG_S出力ファイル

FIG_GのSVGビューア版。"FIG_S"以下に出力される FIG_G_individual.gml → FIG_S_individual.svg FIG_G_hapfreqAll.gml → FIG_S_hapfreqAll.svg FIG_G_hapfreq.gml → FIG_S_hapfreq.svg

FIG_G出力ファイル

WF_ARGアプリケーションでシミュレーション起動時に立ち上がるVGJウィンドウのメニューバー FileからOpen(GML)を選び、該当gmlファイルを指定する。左から右に向かって世代が進む。描図にあたって、京大医学研究科ゲノム医学センターのウェブサーバ上の画像…

GRAPH出力ファイル

ファイルにおいて、染色体もしくはハプロタイプはタブ区切りの2数で表される。"3 13"は第3世代の第13番染色体(もしくはプロタイプ)を示す 全12ファイルが"GRAPH"以下に出力される 染色体の伝達関係の6ファイルとハプロタイプの伝達関係の6ファイル chxxx…

DATA出力ファイル

全11ファイルが"DATA"以下に出力される 主要ファイル ch_lastgen.txt シミュレーションの結果、生じる、最終世代の個々の染色体上のSNPアレルについて hp_all_xxxx.txt シミュレーションの実行変数 シミュレーションで生じるハプロタイプの頻度とそのSNPアレ…

出力概要

複数のファイルは4群に分けられる。4群のファイルはそれぞれ、4つのディレクトリ"DATA" "GRAPH" "FIG_G" "FIG_S"に出力される 4群のファイルは2種類に分けられる シミュレーションの経過と最終世代のハプロタイプに関する情報を持つファイルとの2種類で…

実行手順

jarファイルからアプリケーションを起動(ファイルのダブルクリック)する "Menu"ウィンドウ 3つのボタン 第1ボタン Wight Fisherモデルに基づくシミュレーションを実行するボタン 実行に際し、パラメタを指定するための"Input parameters"ウィンドウが立ち…

入手手順

京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センターのサイトよりjarファイル(実行可能形式ファイル)にてダウンロードします。 WF-ARGアプリケーションのソースは、オープンソースアプリケーション"VGJ(GNU General Public License, Version 2*1 に基づくオープ…

概要

均一ハプロタイプ集団からWight Fisherモデルに基づき指定世代のシミュレーションを実行し、その経過をARGとして描図するとともに、シミュレーションの経過と最終データをファイル出力する Wright Fisherモデルについての記事はこちらおよび、こちらも Ances…

PSIC

ペプチド上のあるアミノ酸の保存のよさを算出するときに、収集可能な類似配列を集め、それらに重み付けをしないで用いると、収集ペプチド配列のバイアス(研究の進んでいる配列とその関連配列群は多く収集され、そうでない配列は登録さえされていないので集ま…

SIFT

SIFT:Sorts Intolerant From Tolerant amino acid substitutions 1アミノ酸置換が及ぼすペプチド機能への影響を予測し、指標化したもの。類似ペプチド配列を集め、それをアラインメントした後、当該ペプチド配列中の当該アミノ酸置換が、アラインメントされ…

Ka/Ks ratio

分子進化を考慮するにあたり、ある分子をコードしている遺伝子のコーディング領域に存在する変異・多型について、次の値を算出することで、その遺伝子のペプチド配列の保存性のよさ・ペプチド配列の保存の重要性の指標とする。 synonimous amino acid substi…