確率計算。そのアプローチ、2つの比較
- 地道な方法は計算が終わらない
- 地道に計算しないで、同じ値を算出したい
- やり方1
- 地道なやり方では、すべての個人がすべてのジェノタイプを取りうるというところからスタートした
- 家系情報とジェノタイプが与えられると、ジェノタイプが確定している人は、そのジェノタイプしかとりえない
- ジェノタイプが与えられていない個人については、家系図上の位置により、メンデルの法則を満足するジェノタイプしかとることができない
- メンデルの法則を満足することを条件に、「取りうるジェノタイプ」を限定する
- 限定されたジェノタイプの場合分けについて、網羅的に計算する
- 計算するにあたって、核家族ごとに計算して、核家族をまたがった確率は、2つの(複数の)核家族に所属する個人のジェノタイプの場合分けにのみ留意して、確率を掛け合わせる
- この方法がこちらの記事である
- 核家族の連結をするというアルゴリズムなので、ループのある家系図に対応できない(ループがあるときは、そのループを含む範囲を一塊で取扱い、そのうえで、連結しながら計算することは可能なはず(ただし、面倒くさそうなので、実装していない)
- やり方2
- 別のやり方で計算を省略する
- やり方1は2倍体ジェノタイプに関してメンデルの法則を適用して、場合の数を減らしたし、核家族の連結という考え方も、2倍体を基本とした取扱いである
- こちらのやり方2は、染色体に着目する
- 染色体に着目することで、要素数は2倍となる
- 要素数が増えれば、場合の数を考慮するべき対象も2倍となる
- その代わり、個々の要素の取りうる場合は減少するし、
- 個々の要素の間の関係が単純となるので、処理が単純になるメリットがある
- また、2倍体の場合分けでは、「AND、OR」といった処理が多いため、「数式」での確率計算に適さないのに対して、1倍体での場合分けは、その点もメリットがある
- さて、その具体的なやり方はこちら。