ゲノム疫学解析が伸ばす触手

  • GWASでほとんど成果の上がっていない病的過程について考える
  • その病的過程はエンティティとしての疾患の一部という意味で「サブ・最終フェノタイプ」
  • その「サブ・最終フェノタイプ」は最終フェノタイプとしての疾患x複数に共有されている
  • このようなサブ・最終フェノタイプに関して遺伝子の立場から知見を得るために、どんな方向への動きがあるだろうか?
  • そんなことを考えてみる
  • ゲノム→サブ・最終フェノタイプ の途中を解析する
    • トランスクリプトーム・プロテオーム…
      • これらの「オーム」層が得意なパスウェイ・ネットワーク・モジュール解析を行って、ゲノム-フェノタイプ関連と付き合わせる
    • ゲノムと他オームとの組合せ(eQTLとか)や、オミックスくし刺し解析をする
  • ゲノム側を拡張する
    • 単純に深掘り:レアバリアント
    • 個体にとって時空間的に唯一であるゲノム、という考えを基本に、
    • そこからの時空間の逸脱
  • 表現型側を拡張する
    • 複数フェノタイプの組合せ・たくさんのフェノタイプの組合せ(PAGE(Population Architecture using Genomics and Epidemiology )/PheWAS)によるPleiotropy
    • それを実現するためのEHR-driven研究
  • 表現型の精緻化
    • 状態変数、その積分とその微分。それを意識した上での表現型の再定義とバイオマーカーの意義づけ
  • この話は日本リウマチ学会(2013@京都)