正しい選択、望ましい帰結、そしてそれは誰の?

  • こちらなどで扱っている「1番じゃなきゃ、だめなんだ、の戦略」シリーズの続き
  • 選択戦略が複数あったときに、その戦略を評価する基準について
  • 選択戦略とは(少なくとも)次の3つからなる
    • 「選択する主体」
    • 「選択される対象(選択肢)」
    • 「選択の帰結」
  • それに合わせて、選択戦略を評価する基準にも3つの軸がある
    • 選択肢の特性がすべて明らかであるとして、その選択肢特性による評価
    • 帰結の特性に照らした評価
    • 誰の選択を対象とするか、もしくは、誰らの選択を対象とするか。ただし「(誰(ら)の)選択」には「選ばれた選択肢」と「帰結」との2つが帰属している
  • そして、評価するのは「誰(評価者)」というのが、ある意味で、「選択する主体」とは「別」に居る。「評価者」と「選択する主体」とはオーバーラップがあったり、同一だったりすることもあるけれど、全く同じというわけではないので、ここでは、別にする
  • 「『選択戦略の評価』の構成要素」
    • 評価者
    • 選択主体
    • 選択肢
    • 帰結
  • 評価の対象とする選択主体の取り方
    • 選択主体S=\{s_1,s_2,...\}
    • 選択主体の取り方\sigma \subset S
  • 選択主体と評価者との関係
    • (j \in S) \cap (j \in \sigma)これはj \in \sigma
    • (j \in S) \cap (j \not\in \sigma)
    • j \not\in Sこれはj \not\in \sigma
  • 選択された選択肢と発生した帰結
    • 主体jが選択した選択肢k_j \in K
    • その結果起きた帰結g_j \in G
  • 評価を関数で行うとしたら、その関数は評価者jが、評価対象とする選択主体集合\sigmaについて、その選択肢\kappa =\{t_i\};i\in \sigmaと帰結\gamma=\{g_i\};i \in \sigmaについて
    • f(\sigma,\kappa,\gamma|j)として得られる何かしらの値・値のセットに基づくのだろう
  • ここで、\{(i,t_i,g_i)\}は対応があるので、f((i,t_i,g_i)|j)と書くのが正確だろう
  • また、f((t_i,g_i)|i,j)と書くのがさらに正確だろうか。これは、iさんの選択肢と帰結とについて与える値はiさんに依存する、という意味を強調したものである。そしてjなる評価者はi \in \sigma依存であることを前提に、全体を判断する、ということを意味する。
    • 具体的に言うと、t_ig_iとのペアに値を与えるときに、それぞれを独立に評価したい人と、それらの間に強固な関係を持たせて値を与える人とが入り混じっているかもしれないということ、など。
  • さらなる可能性としては、iさんが(t_i,g_i)であるということをi'さんが見ていて(t_i,g_i),(t_{i'},g_{i'})について考慮して値を与えるということもあるだろう。『そんな他人のことなんて気にするなよ』という人生相談のようなことを言ってところで、『他人が気になる』というのは『(生物の?人の?)本質』だよ、というのは、古今東西のコトワザや昔話(『となりの芝生』『はなさか爺』など)が教えるところ
    • ということは、やはりf((i,t_i,g_i)|j)で考えてくのがよいだろう